概要
ここでは、ExHIBITのフルスクリーン動作が解説されています。
昨今ではモニタの縦横比の多様化やゲーム画面の縦横比の多様化を背景に、ゲームの画面サイズをユーザーが任意に変更できるシステムが増加しています。
ExHIBIT でも ver.1.72 以降にその機能が追加されましたが、D3Dとマルチモニタの関係上多少複雑になっていますのでここで詳細動作を解説します。
ご注意
「
ウィンドウサイズを変更出来るようにする」を
チェックした場合、しない場合に比べて倍以上負荷がかかるため、推奨環境に満たない場合はチェックしないことをお勧めします。
処理が間に合わない場合画面が壊れることがあります(その場合も更新が間に合わなかっただけなので、画面の更新(例えばロード画面を表示して閉じる)を行えば正常に表示されます)
「
ウィンドウサイズを変更できるようにする」を
チェックしない場合、フルスクリーンはモニタの解像度を変更することで行われるようになります。
その際「アスペクト比を維持する」をチェックしてフルスクリーンにした場合、現在の色深度で、ご利用になっているモニタの縦横比を維持したまま、ゲーム画面を収めることができる最小のものが選択されます。
ご利用環境に適切な解像度がない場合、単にゲーム画面だけがセンタリングされるように見えることがあります。
例えば、1280x1024(5:4)のモニタで、1024x576(16:9)のゲーム画面をフルスクリーンにすると、同一アスペクト比(5:4)で横が1024の解像度はそのモニタには大抵存在しません(1024x819.2になるため)。そういう場合は、おそらく1280x1024のまま、中央に1024x576 のゲーム画面が表示されます。
モニタやビデオカードにアスペクト比を維持しながら画面解像度を変更する機能があり、それを利用したい場合はその機能を有効にして、アプリケーション側の「アスペクト比を維持する」のチェックを外せばOKです。
1024x576のゲームを、1280x1024のモニタの横幅を1024の解像度に変更して、かつ、アプリケーションの機能でゲームのアスペクト比も維持して表示したい場合は、
- ウィンドウのサイズを変更できるようにするのチェックを外す
- アスペクト比を維持するをチェック
- フルスクリーン時の解像度指定で「ゲームの横幅をモニタに適用する」をチェック
- 適当な変形方法を選ぶ
ことで、目的の動作を達成することが出来ます。
ただし、この場合縦方向のピクセル数はアプリケーションが調整することでアスペクト比を維持するため「
ウィンドウサイズを変更出来るようにする」に近い負荷がかかります。
また、ゲーム画面の縦横比とモニタのネイティブな縦横比によっては、ゲーム画面が画面をはみ出すことがありますのでご注意下さい。
詳細(メニュー)
ver.1.72以降のExHIBITでは、システムメニュー(ゲームのウィンドウのキャプションの左端にある小さなアイコンをクリックしたとき表示されるメニュー。
その他にALT+SPACEでも表示されます)に
「ウィンドウのサイズ (W)indow」および「ウィンドウの設定... s(E)ttings」が追加されています。
- 「ウィンドウのサイズ (W)indow」
このメニューは、ウィンドウのサイズが変更できる設定になっている場合だけ有効になります。
ウィンドウが最大化されている場合は無効になりますので、変更はウィンドウ表示にしてから行って下さい。
(1)標準サイズは、本来このゲームが作られているサイズにします。論理的にドットバイドットの表示になります。
(2)2倍サイズ、(3)1/2サイズ、(4)1/4サイズは、それぞれの大きさになります。
なお、これらの等倍サイズ群を利用する場合、表示方法による美しさの違いがそれほど大きくない(縮小は結構違います)ため、動作が軽い方式での表示をお勧めします。
- 「ウィンドウの設定... s(E)ttings」
最大化やウィンドウサイズの変更を許可するかどうか等のダイアログを開きます。
ウィンドウが最大化されている場合は無効になりますので、変更はウィンドウ表示にしてから行って下さい。
詳細(ダイアログ)
各組み合わせによる最終結果は、実行環境によっても違います。
ダイアログの右側には、現在の選択結果でどうなるのかの表示が行われていますのでご活用下さい。
設定は大きく分けて、次の4つのカテゴリに分類されます。
- フルスクリーン表示に利用するモニタの指定
- モニタ共通設定
- フルスクリーン時の解像度指定
- 変形方法