レイアウトエディタの使い方2/受信編
レイアウト受信で挿入できるコマンドの解説
ここでは、sketchのコマンドパレットにあるレイアウト受信から実行できるコマンドを解説します。
下図はレイアウト受信関連のパレットを全てひらいた状態のコマンドパレットです。
コマンドパレット
レイアウト受信コマンドは、大まかにキャラ単独系イベント画面単独系シーン作成系その他系に分類されます。
キャラ単独系は、現在のレイアウトエディタに表示されいる対象の内、キャラのみを利用します。それ以外の情報は単に無視されます。
イベント画面単独系も同様にイベント画面情報のみを利用し、それ以外の情報は無視します。
シーン作成系は、現在のレイアウトエディタと同じ画面を作成します。
その他系は、それらに分類できないものです。
また、それぞれに表示系移動系があり、表示系コマンドがレイアウトエディタで作成した画面を表示するのに対して、 移動系コマンドはレイアウトエディタで作成したレイアウトまで各オブジェクトを移動させます。
キャラ単独系
コマンドパレットの、レイアウト受信-キャラ関連-以下にあるコマンド群で、 レイアウトエディタ上のキャラ情報のみを利用してキャラを表示したり移動したりさせます。 また、いわゆる顔ウィンドウ単体の処理もこれに含まれるため、現在の所次のコマンドが該当します。
表示系 キャラ登場 キャラ登場(位置無し) キャラ一括登場
移動系 キャラ移動 キャラ一括移動
表示系(顔窓用) キャラ描画(顔WIN) キャラ描画(顔WIN位置無し)
キャラ登場/キャラ登場(位置無し)
キャラ登場の挿入
キャラ登場および、キャラ登場(位置無し)は、 キャラを単体で登場させるコマンドを挿入します。 キャラ登場と、キャラ登場(位置無し)の違いは、 前者が登場コマンドに位置情報を含めるのに対して、後者は位置情報をデフォルトのままにして設定しません。
具体的な使い分けですが、通常、登場していないキャラを登場させるときはキャラ登場を、すでに登場しているキャラのボディや表情を変更したい場合は、キャラ登場(位置無し)を使用します。
登場していないキャラを登場させる場合は当然位置情報が必要なのでキャラ登場を利用しますが、 すでに登場しているキャラの位置を変更せず、ボディや表情だけを変更したい場合(sketchではボディ変えや表情変えは登場コマンドで行います)は、 コマンドに位置情報を含めずデフォルト位置指定(登場している場合は位置を引き継ぐ)にした方が、後でキャラ位置を変更したくなった場合に修正が容易なので、 キャラ登場(位置無し)を利用するわけです。
デフォルト位置にしておけば、登場時の位置を変更するだけで、以降はすべて自動的に位置が変更されますが、 全てのコマンドに位置情報が含まれている場合は、いちいち全てのコマンドの位置指定を変更しなければならなくなります!
レイアウトエディタ上に複数キャラクターが登場している場合、登場キャラ個数分のコマンドが出力されます。 出力順は、同一ブロック上に配置したとき画面奧になるキャラから手前に向かって出力されます。
キャラ一括登場
2キャラ以上を同時に登場させたい場合はこのコマンドを利用します。 なお、レイアウトエディタ上に1キャラしか登場していない場合は、キャラ登場と同じコマンドが挿入されます。
立ちキャラ同時表示のパラメータ修正
レイアウトエディタでは位置やボディ情報以外のパラメータを設定できませんので、挿入後sketchで修正してください。 デフォルトではスナップショットを利用する方式で、LID:700をF/O時間350msで消去(大体350msでキャラが登場すると考えて構いません)するようになっています。
キャラ移動/キャラ一括移動
いずれも、登場しているキャラを現在位置からレイアウトエディタで指定されている位置まで移動させるコマンドです。
1キャラを 同期 移動の終了を待って処理を進める 的に移動させる場合はキャラ移動を、 複数キャラを同時に移動させたり、1キャラでも、 非同期 移動の開始後、終了を待たずに処理を進める の移動が必要な場合はキャラ一括移動を利用してください。
移動時間の修正
レイアウトエディタでは移動時間を設定できませんので、どちらのコマンドでも現在は400msが設定されるようになっています。 必要に応じてコマンド挿入後sketchで編集してください。
左図は、単体キャラ移動コマンドの時間を設定している例です。
左図のように、キャラ一括移動非同期移動を設定した場合は、 移動終了コマンドを挿入しなければなりません。
一括移動の修正
移動終了コマンドは、左図のようにコマンドパレットの キャラ演出-複数同時処理-移動終了 にあります。
キャラ移動を利用する場合、レイアウトエディタ上に複数キャラクターが登場しているとキャラ個数分のコマンドが出力されます。 出力順は、同一ブロック上に配置したとき画面奧になるキャラから手前に向かって出力されます。
キャラ一括移動は1キャラしか登場していない場合でも利用できます。
キャラ描画(顔WIN)/キャラ描画(顔WIN位置無し)
主に、メッセージウィンドウの手前に顔やキャラを描画する際に利用するコマンドに立ち絵描画系というコマンドがあって、 このコマンドは、その立ち絵描画コマンドを挿入します。
当然、レイアウトエディタ上に、そのコマンドによって描画されたキャラがいない場合は何もしません。 そのため顔描画を行うプロジェクト以外ではほとんど利用されません。
この項目の解説は暫定的です。顔ウィンドウ演出が書かれた後記述される予定です。
イベント画面単独系
コマンドパレットの、レイアウト受信-以下にあるコマンドのうち、 イベント画面に対してだけ処理を行うコマンドです。
表示系 背景表示
移動系 背景移動
背景表示
レイアウトエディタで指定されたCGIDを利用して、イベント演出-描画-イベントの表示コマンドを挿入します。
挿入直後のパラメータ例
CGIDと転送元領域以外のパラメータは、400msのF/I表示で、クリップ準備ONになっています。
背景移動
イベント画面に現在表示されている転送元領域から、レイアウトエディタで表示されている領域へ、 イベント画面の拡大縮小コマンド イベント演出-拡大縮小(イベント画面)-拡大縮小 を挿入します。
挿入直後のパラメータ例
終点と領域以外のパラメータは、400msの 同期 移動が終了するまで次に進まない 的な直線補間移動で、終点を高品位に補正します。
拡大縮小コマンドのパラメータ設定で、 非同期 拡大縮小が開始したらすぐ次に処理を進める指定 を選択した場合は、拡大縮小の終了コマンドを挿入しなければなりません。
拡大縮小の終了コマンド位置
移動終了コマンドは、左図のようにコマンドパレットの キャラ演出-複数同時処理-移動終了 にあります。
シーン作成系
現在主流になっている表示系コマンドで、いずれもレイアウトエディタの画面を、ほぼそのまま作成します。
通常シーン作成(SNAP)/通常シーン作成(SNAP+ぼかし)
通常シーン作成(SNAP)は、「現在表示されている画面」から「レイアウトエディタで表示されている画面」に、直接、フェードで遷移するコマンドです。
通常シーン作成(SNAP+ぼかし)は、その際背景にぼかし(強)を追加します。
こちらは、立ちキャラの顔部分をアップにするときなどによく利用されます。
挿入例
それぞれ、挿入直後は左図のようなコマンドが挿入されます。いずれもフェード時間には400msが設定されます。
フェード時間を変更したい場合、 通常シーン作成(SNAP)シーン作成コマンドをひらいて作成したシーンのF/I時間部分を変更してください。
通常シーン作成(SNAP+ぼかし)の場合は、最後の[破棄]ビルボードコマンドをひらいて、消去時間を再設定してください。 どちらのコマンドも、カバーには、LID:700(メッセージウィンドウよりも後ろが隠れる)が利用されています。 メッセージウィンドウよりも上も隠す必要がある場合は、700が指定されている場所を900(全てを隠す)等に書き換えればOKです。
通常シーン作成(SNAP+ぼかし)は実際の表示をビルボードの破棄コマンドで行っているため、 複雑なトランジションやオリジナルのトランジションを利用することができます。 そういうトランジションを利用したい場合、後者で出力して、真ん中に出力されているCG表示コマンドぼけ指定をオフにすると良いでしょう。
フレーム表示+シーン作成
シナリオ区切りの先頭で、黒画面&フレーム未表示の場合に利用するシーン作成です。
LID:900の黒画面をカバーにシーンを作成して、メッセージフレームを表示した後、LID:900のF/Oで表示を行います。 この後ろにブロックコマンドでも出力すれば完璧です。
挿入例
挿入直後はフェード時間に400msが設定されています。 変更は最後の[破棄]ビルボードコマンドをひらいて、消去時間を再設定してください。
実際の表示をビルボードの破棄コマンドで行っているため、表示に複雑なトランジションやオリジナルのトランジションを利用することができます。
通常シーン作成(700 F/O系)/通常シーン作成(900 F/O系)
主にシーンの変わり目で利用されるコマンドで、現在の画面を黒へフェードアウトしてから、レイアウトエディタの画面にフェードインします。 つまり、「現在表示されている画面」→「黒画面」→「レイアウトエディタで表示されている画面」と遷移するわけです。
挿入直後のパラメータ例
黒にF/Oする時間は800msが設定されます。変更したい場合は、左図の左上にある現在シーンのF/O時間を変更してください。
レイアウトエディタ画面にF/Iしてくる時間は400msが設定されます。変更したい場合は、左図の左上にある作成したシーンのF/I時間を変更してください。
最終的なシーンの表示に、特殊なトランジションが利用したい場合は、左図の左上にあるカバーを破棄しないをチェックしてください。 これでコマンドが終了しても利用されたカバー用LIDは破棄されなくなります。(左図の場合はLID:700です)
挿入直後のパラメータ例
こうしておいて、このコマンドの次の行に、レイヤー演出-作成・破棄・フィルタ-破棄を挿入してください。 破棄するLIDは、シーンの作成で利用したカバー用LIDです。これをご希望のトランジションで破棄すればOKです。
白黒シーン作成(SNAP)
通常シーンの作成(SNAP)と同じですが、画面をグレイスケールのモノトーンにします。
回想シーンなどでモノトーンの画面を表示する際、画面のスナップショットを撮ってモノトーン化した画像データを持っていても良いのですが、 もしそのシーンのレイアウトが変更されたら、画像データも作り直さなければならなくなります。
それはバグの元になるので、そのシーンをシーン保存で保存して、必要な場所でシーン復帰させ、 このコマンドで白黒表示を出力しようというコンセプトのもとに作られたコマンドです。
レイヤーシーンの作成/↑破棄+通常シーン作成
途中のレイヤーにイベント画面を作成してしまおうというコンセプトで作られていますが、 現在では滅多に使われないので、とりあえず割愛。
この項目の解説は暫定的です。そのうち記述する予定です。
その他系
登場(背景+キャラ) 移動(背景+キャラ) 移動(背景+レイヤー) ズームスナップ
以下制作中です