本ドキュメントは、courier.exe を利用したインストーラーを、実際に作成する手順が解説してあります。
courier.exeについては、
こちらをご覧下さい。
また、必要なリソースについては、
インストーラーに必要なリソースと情報についてを参照してください。
作成には3つの画像データとアイコンが必要です。
標準的なマスター作成手順
標準的なマスター作成手順は次の通りです。
2〜4まではsketch上での開発の話でインストーラーの利用とは無関係ですので、インストーラだけを使用する方は、2〜4を飛ばしてお読み下さい。
5のproduct/ver.1.00/ フォルダを自分のアプリケーションのマスター作成フォルダに読み替えればOKです。
- インストーラー用のリソースを作成する
以下のリソースが必要です。
menu.gyu, install.gyu, uninstall.gyu, game.ico
各リソースのサイズや詳細についてはここを参照して下さい。
- sketchでリリース処理を行い、リリース版を作成する
- 作成したリリース版でデバッグする
存在しないファイルが見つかったらメモして、その場で、def.rsdに登録しておきましょう。
次回のリリースから漏れを気にしなくて良くなります。
- デバッグが終了したら、アーカイブする
ゲームのフォルダを適当に分割して、複数のcabファイルを作成します。
例えば、こんな感じ(ShiftJIS TEXT)です。
以降は、仮に900MBのデータを圧縮したdata0000.cab と、400MBのデータを圧縮したdata0001.cab が出来たものとして解説を行います。
- productフォルダに、ver.1.00 フォルダを作成し、必要なファイルをコピーする
4で作成したcabの例に準じた場合フォルダ内は次のファイルになります。
autorun.inf | OSの自動実行用ファイル |
courier.exe | インストーラー本体 |
courier_i.exe | アンインストーラー本体 |
courier.install | インストール定義ファイル |
data0000.cab | ゲーム本体 |
data0001.cab | 同上。4の例では2つ出来たので2つありますが、個数は不定です。 |
game.ico | ゲームのアイコン。DVD表示時のアイコンになります。 |
install.gyu | インストール時に利用する画像 |
menu.gyu | メニュー表示時に利用する画像 |
uninstall.gyu | アンインストール時に利用する画像 |
- courier.install をテキストエディタで適切に設定する
設定方法はこちらをご覧下さい。
なお、上記の例だと、install.archive系の設定は
install.archives=2
install.archive.0=900
install.archive.1=400
となります。圧縮前のサイズをMB単位で指定するところがポイントです。
- courier.exe を実行してインストールをテストする
アンインストールはメニュー、またはOSのコントロールパネルから行います。
- 完成
すべてのチェックが終了した後、ver.1.00フォルダの中身をディスクに焼けばマスターの完成です。
もちろん、「必ず」焼いたディスクでインストールを実行してみなければなりません。
土壇場の焼きミスは痛いよ。