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courier: インストーラーに必要なリソースと情報について

はじめに
本ドキュメントは、courier.exe を利用したインストーラー作成に必要なリソースと情報について記述されています。
courier.exeについては、こちらをご覧下さい。

なお、 を意味します。

必要なリソース
実行には3つの画像データとアイコンが必要です
インストーラで使用する画像には、最低次の3種類が必要になります。

1.menu.gyu セットアップメニュー用画像500x240フルカラー
2.install.gyu インストール用画像 108x280フルカラー
3.uninstall.gyu アンインストール用画像 108x280フルカラー

menu.gyu は、108x280の大きさを持ったフルカラー画像(256色可)です。
インストーラーのメイン画面(セットアップメニュー画面)で利用され、左図のように表示されます。
実サイズの画像データはこちら
実際にゲームで利用された画像はこちらをご覧下さい。
install.gyuuninstall.gyuは、108x280の大きさを持ったフルカラー画像(256色可)です。 これらは、左図のようなダイアログで、それぞれのウィザードが使用されるシーンで利用されます。
実サイズの画像データはこちら(install.gyu)、とこちら(uninstall.gyu)をご覧下さい。
実際にゲームで利用された画像はこちらをご覧下さい。

他に、ゲームの実行ファイル(ExHIBIT.exe)用のアイコンや、インストーラー(courier.exe)用のアイコンも必要ですが、 これらは makeupIcon.exe を利用して書き換えることができます。
makeupIconは、sketch.exe のあるフォルダの/tools/ フォルダに存在しなければ、各メーカー様専用のダウンロードサイトから取得してください。 makeupIcon の簡単な解説はこちら
makeupIconで、ExHIBITのアイコンを書き換える場合、リソースID:150 / グループID:150 を指定して下さい。
また、courier.exe のアイコンを書き換える場合、リソースID:100 / グループID:100 を指定して下さい。

必要な情報
実行にはいくつかの情報が必要です
courier.exe は、courier.install ファイルを参照して動作します。
courier.install はSHIFT-JISで記述された、普通のテキストファイルで、各行は、key=value の形式をしています。 また、行頭が半角セミコロン;で始まる行はコメントになります。
キーの一覧は次の通りです。なお、この文字は省略可能な項目です。
key / 各種定義value
courier= インストーラーの名称が設定されます。例えば、何らかの理由でcourier.exeを setup.exeにリネームした場合、courier=setup.exeとなります。通常は、courier=courier.exe です。
titleName= ゲームの正式名称。説明文の中で%titleName%というマクロで参照できます。
例:titleName=鋼炎のソレイユ−ChaosRegion−
makerName= ブランド名正式名称。
例:makerName=SkyFish
guid= ゲームに固有のGUID。guidgen.exeなどでレジストリ形式で出力したものです。例えば、{84A93DA3-D27E-4161-88E4-D3FF56CF6111}等です。
例:guid={84A93DA3-D27E-4161-88E4-D3FF56CF6111}
title= ゲームの名称。ファイル名やフォルダ名にも使われますので長すぎる場合や使用できない文字が含まれている場合は簡易名でOK。
例:title=ChaosRegion
maker= ブランド名名称。ファイル名やフォルダ名に使われますので、同上。
例:maker=SkyFish
class= ExHIBIT.ini のCLASS=の値と同じもの。通常半角英数字+アンダースコア程度で指定しますが、全角等も利用できます。
例:class=valkyr2
cg= メニュー用CGのファイル名。例:menu.gyu
例:cg=menu.gyu
website= ブランドサイトのURL。
例:website=http://www.retouch.info/index.html
exeName= 実行ファイル名の名称。通常は、ExHIBIT.exe
例:exeName=ExHIBIT.exe
install.space= インストールに必要なHDD空き容量(MB)
目安ですので、指定しなくても構いません。その場合はキーを削除してください。
例:install.space=4096
saveFolder= セーブデータを配置するフォルダ。通常は例の通り。
例:saveFolder=%target%\userdata
install.entry= インストール情報の保存先。保存先ID,params の形式をしている。
例:install.entry=2,SOFTWARE\SkyFish\ChaosRegion
保存先IDは、2:HKEY_CURRENT_USER, 3:HKEY_LOCAL_MACHINE を意味します。
win9xまで動作対象に含める場合は、2,...ではなく、3,...にしなければなりません。
指定レジストリには次のキーが設定されます。
INSTALL = 0:インストールされてない 1:インストールは正常終了。2:インストールは中断。
GUID = {...}形式のGUID
NAME = 実行ファイルの名前
PATH = インストールされたパス\
UIKEY = アンインストール用レジストリ位置情報
install.folder= インストールを行うフォルダのデフォルトフォルダを指定します。
インストール中、ユーザーは任意のフォルダをインストール先として選択できますが、その初期値になるフォルダを指定します。
例:install.folder=%ProgramFiles%

指定には以下のマクロが利用できます。
%ProgramFiles%:OSのProgram Files フォルダになります。
%ProgramMenuAll%:OSのAll User用のStartMenuフォルダになります。
%ProgramMenu%:OSのStartMenu用のフォルダになります
%desktop%:OSのデスクトップフォルダになります。
 
install.dlls= ver.1.04 以降に追加されました
インストール時に regsrv32.exe で登録する ocxやdllの個数を指定します。
この個数分 install.dll.? が作られます。不要なときは0です。
登録されたdllやocxは、アンインストール時に、regsrv32 /u されます。
例:install.dlls=1
install.dll.?= ver.1.04 以降に追加されました
?部分は0以上の数値で、連番で指定して下さい。
ここには、インストールする(regsvr32.exe で登録する)ocxやdllをインストール後のフォルダ位置で指定します。
インストール位置は、%target% マクロを利用して下さい。
例:install.dll.0=%arget%\hoge.ocx
 
install.archives= インストールに利用する圧縮データの個数を指定します。
data0000.cab 〜 の個数で、data0000.cab 1個しかない場合は、1になります。data0000.cab とdata0001.cab の2個がある場合は2です。
例:install.archives=1
install.archive.?= ?部分は0以上の数値で、アーカイブファイル data0000.cab の0000の部分と同じ値になります(0で埋めてはいけません)。 ここには、アーカイブファイルそれぞれのサイズをMB単位で指定します。実際のファイルのサイズをみて指定してください。
例えば、data0001.cab のサイズが、400MBなら、install.archive.1=400 となります。全アーカイブファイル分定義してください。
例:install.archive.0=224
key / インストール進行用value
概要 インストールの進行は、welcom -> config -> shortcut作成 -> 確認 -> インストール -> 終了、の順で行われます。 実際の進行順序の詳細については、こちらのインストールウィザードの項目を参照してください。
これらの個々の項目に対し、install.?, install.?.mes, install.?.cg の3つのkeyが用意されています。
最初のものがそのダイアログを表示するかどうかのフラグ、mesが、そのダイアログに表示されるメッセージの定義、cgが、そのダイアログに表示するCGの定義を意味しています。
install.welcome= 進行制御系フラグです。
1なら welcomeダイアログを表示します。0なら表示せず次へ進みます。通常は1です。
例:install.welcome=1
install.welcome.mes= welcomeダイアログに表示されるメッセージを定義します。
例:install.welcome.mes=%titleName%のインストールを行います。\nよろしければ、[ 次へ ]を押して下さい。

指定には以下のマクロが利用できます。ただしそれぞれの値は定義された後でなければ参照できません。
%makerName%:makerNameで定義した値になります。
%titleName%:titleNameで定義した値になります。
%maker%:makerで定義した値になります。
%title%:titleで定義した値になります。
%website%:websiteで定義した値になります。
%space%:未実装。install.spaceMBになります。
%guid%:guidで定義した値になります。
%target%:インストール先が決定された後は、インストール先フォルダに置換されます。
\n%:改行します。
install.welcome.cg= welcomダイアログを表示するさい、ダイアログに表示する画像データを指定します。 このダイアログの左端に表示されている画像で、リソースの詳細は、このページの「必要なリソース」のintall.gyuの項を参照してください。
例:install.welcome.cg=install.guy
 
install.config= 進行制御系フラグです。
1なら 各種指定ダイアログを表示します。0なら表示せず次へ進みます。通常は1です。
例:install.config=1
install.config.mes= configダイアログに表示されるメッセージを定義します。
利用できるマクロについては、install.welcome.mes の項目を参照してください。
例:install.config.mes=%titleName%のインストール先を指定します。\n実際のインストール先は、ここで指定したフォルダ\%title%となります。メーカー名を含める指定を行うと、指定フォルダ\%maker%\%title%\となります。
install.config.cg= configダイアログを表示するさい、ダイアログに表示する画像データを指定します。 このダイアログの左端に表示されている画像で、リソースの詳細は、このページの「必要なリソース」のintall.gyuの項を参照してください。
例:install.config.cg=install.gyu
 
install.option= 進行制御系フラグです。
1なら optionダイアログを表示します。0なら表示せず次へ進みます。通常は1です。
例:install.option=1
install.option.mes= optionダイアログに表示されるメッセージを定義します。
利用できるマクロについては、install.welcome.mes の項目を参照してください。
例:install.option.mes=その他のオプションを指定して下さい。
install.option.cg= optionダイアログを表示するさい、ダイアログに表示する画像データを指定します。 このダイアログの左端に表示されている画像で、リソースの詳細は、このページの「必要なリソース」のintall.gyuの項を参照してください。
例:install.option.cg=install.gyu
install.option.startMenu= optionダイアログ内のチェックボックスの操作を行います。
スタートメニューに登録するかどうかをユーザーに任せるかどうかを指定します。数値の意味は次の通りです。
0:ユーザーが設定可能(初期値は登録しない)
1:ユーザーが設定可能(初期値は登録する)
2:ユーザーが選択不可(強制的に登録しない)
3:ユーザーが選択不可(強制的に登録する)
例:install.option.startMenu=3
install.option.startMenu.path= スタートメニューに作成するフォルダを指定します。ショートカットはこのフォルダの下に作られます。
利用できるマクロは、こちらのリストを参照してください。
例:install.option.startMenu.path=%ProgramMenu%\SkyFish\鋼炎のソレイユ\
install.option.startMenu.shortcut= スタートメニュー用のショートカットを、実行ファイル名,ショートカットの表示名という形式で定義します。
利用できるマクロは、こちらのリストを参照してください。
例:install.option.startMenu.shortcut=%target%\%exeName%,ゲームを始める
install.option.desktopShortcut= optionダイアログ内のチェックボックスの操作を行います。
デスクトップにショートカットを作成するかどうかをユーザーに任せるかどうかを指定します。数値の意味は次の通りです。
0:ユーザーが設定可能(初期値は登録しない)
1:ユーザーが設定可能(初期値は登録する)
2:ユーザーが選択不可(強制的に登録しない)
3:ユーザーが選択不可(強制的に登録する)
例:install.option.desktopShortcut=1
install.option.desktop.shortcut= デスクトップに作成するショートカットを、実行ファイル名,ショートカットの表示名という形式で定義します。
利用できるマクロは、こちらのリストを参照してください。
例:install.option.desktop.shortcut=%target%\%exeName%,鋼炎のソレイユ
 
install.confirm= 進行制御系フラグです。
1なら 確認ダイアログを表示します。0なら表示せず次へ進みます。通常は1です。
例:install.confirm=1
install.confirm.mes= optionダイアログに表示されるメッセージを定義します。
利用できるマクロは、こちらのリストを参照してください。
例:install.confirm.mes=以下の設定で、%titleName%をインストールします。
install.confirm.cg= 確認ダイアログを表示するさい、ダイアログに表示する画像データを指定します。 このダイアログの左端に表示されている画像で、リソースの詳細は、このページの「必要なリソース」のintall.gyuの項を参照してください。
例:install.option.cg=install.gyu
 
install.exec= 必ず1を指定してください。
例:install.exec=1
install.exec.cg= 確認ダイアログを表示するさい、ダイアログに表示する画像データを指定します。 このダイアログの左端に表示されている画像で、リソースの詳細は、このページの「必要なリソース」のintall.gyuの項を参照してください。
例:install.exec.cg=install.gyu
 
install.end= 進行制御系フラグです。
1なら 終了ダイアログを表示します。0なら表示せず次へ進みます。通常は1です。
例:install.end=1
install.end.mes= 終了ダイアログに表示されるメッセージを定義します。
利用できるマクロは、こちらのリストを参照してください。
例:install.end.mes=%titleName%のインストールが終了しました。
install.end.cg= 終了ダイアログを表示するさい、ダイアログに表示する画像データを指定します。 このダイアログの左端に表示されている画像で、リソースの詳細は、このページの「必要なリソース」のintall.gyuの項を参照してください。
例:install.end.cg=install.gyu
 
install.cancel= 進行制御系フラグです。
1ならキャンセル時にキャンセルダイアログを表示します。0なら表示せず次へ進みます。通常は1です。
例:install.cancel=1
install.cancel.mes= キャンセルダイアログに表示するメッセージを指定します。
利用できるマクロは、こちらのリストを参照してください。
例:install.cancel.mes=%titleName%のインストールが中断されました。プレイする場合は、再度インストールを行って下さい。
install.cancel.cg= キャンセルダイアログに表示する画像データを指定します。 リソースの詳細は、このページの「必要なリソース」のintall.gyuの項を参照してください。
例:install.cancel.cg=install.gyu
install.cancel.exec= 進行制御系フラグです。
1なら、キャンセル処理中のダイアログを表示します。0なら表示せず次へ進みます。通常は1です。
例:install.cancel.exec=1
install.cancel.exec.mes= キャンセル処理中のダイアログに表示するメッセージを指定します。
例:install.cancel.exec.mes=キャンセルの後始末を行っています。
install.cancel.exec.cg= キャンセル処理中ダイアログに表示する画像データを指定します。 リソースの詳細は、このページの「必要なリソース」のintall.gyuの項を参照してください。
例:install.cancel.exec.cg=install.gyu
key / アンインストール進行用value
インストーラーと異なり、アンインストーラーはすでにインストールされている情報を元に動作するため、 このセクションはほぼすべてデフォルトのままで問題ありません。
uninstall.entry= 保存先ID,registoryName の形式で、OSのアンインストール情報が登録されている場所を指定します。
保存先IDは、2:HKEY_CURRENT_USER, 3:HKEY_LOCAL_MACHINE を意味します。
通常は、例の状態にしておいてください。
例:uninstall.entry=2,SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall
uninstall.installLocation= インストールされている場所を指定します。通常は例のままでOKです。
例:uninstall.installLocation=%target%
uninstall.displayName= アンインストーラーに表示する名称を指定します。通常は例のままでOKです。
例:uninstall.displayName=%titleName%
uninstall.displayIcon= アンインストーラーのアイコンとして表示するアイコンをもった実行ファイルを指定します。通常は例のままでOKです。
例:uninstall.displayIcon=%target%\%exeName%
uninstall.uninstallString= アンインストールが実行されたとき、実際に実行する実行ファイルとコマンドラインを指定します。通常は例のままでOKです。
例:uninstall.uninstallString=%target%\courier.exe %guid%
uninstall.cg= アンインストーラーのダイアログに表示される画像データを指定します。 このダイアログの左端に表示されている画像で、リソースの詳細は、このページの「必要なリソース」のunintall.gyuの項を参照してください。
例:uninstall.cg=uninstall.gyu
key / アンインストールoptionvalue
  これ以降は、OSの「アプリケーションの追加と削除」等で表示される、アンインストールリストに関するオプションです。
uninstall.displayVersion= リストに表示されるアプリケーションのバージョンを指定します。
例:uninstall.displayVersion=1.00.0
uninstall.flags= ver.1.04 以降に追加されました
DWORD値でフラグを表現します。
bit0: 0:通常 1:セーブフォルダの削除するかどうかを問い合わせない(強制削除になります)
uninstall.modifyPath= 1
uninstall.noModify= 1
uninstall.noRemove= 0
uninstall.noRepair= 1
uninstall.helpLink= %website%
uninstall.publisher= %makerName%
uninstall.contact= サポートのメールアドレスとかかな。
uninstall.URLInfoAbout= %website%
uninstall.URLUpdateInfo= 説明更新
uninstall.readme= 記述された内容が、説明ファイルに表示される
uninstall.comments= 記述された内容は、メモに表示される。