概要
このドキュメントには、sketch / ExHIBITに関連した言葉の概要が説明されています。
retouch (レタッチ) / environment
retouch は、C++のライブラリを中心とする、開発環境全体に対して付けられた名称です。
sketchもExHIBITもすべて、retouch上で開発されています。
コンピューターシステムは、程度の差こそあれ、高機能になればなるほど使用することが難しくなる傾向にあります。そして難易度はそのまま利用コストに跳ね返ってきます。 sketchやExHIBITを始めとするツール群は、retouch上で動作するゲームを、なるべく簡単に低コストで作成できるようにすることを目的に作られています。
sketch (スケッチ) / ADVG authoring tool
sketchは、ADVGを作成するためのオーサリングシステムで、 GUIとCUIの中間の、DEFUIとでも呼ぶべきUIを指向して設計されています。 完全なGUIは拡張にコストがかかり、汎用性を持たせることがとても難しくなりますし、完全なCUIは、高機能になればなるほど設定パラメータの表記が憶えきれなくなっていきます。 DEFUIなら、設定パラメータが増えるほどCUIより制作効率が上がりますし、GUIより低コストで大きな改変や拡張が行えます。 プロユースとしては、最低限のプログラムの知識で、市販最高レベルの2D演出を行うことができるよう配慮されています。 また、プリプロダクションでは、アイデアプロセッサとして利用し、そのまま同じプロジェクトデータでポストプロダクション管理を行えるよう設計されているため、一人でこつこつとリトライを繰り返す作業形態にも、分業制をとり多人数で一斉に作り上げる作業形態にも対応できるようになっています。 作成されたゲームは、ExHIBITを利用して実行します。
ExHIBIT (イグジビット) / ADVG Player
ExHIBITは、sketchで作成されたゲームを再生するためのツールで、ゲームの実行ファイルです。 retouchのゲームエンジンに、言語処理の薄い皮をかぶせたもので、10年以上に渡って市販のソフトウェアで利用されてきたため、基幹部分は程良く枯れています。 ExHIBITの標準サイズは800x600ですが、sketch上のプロジェクトから、任意の大きさのExHIBITを作成することが出来ます。640x480や1600x1200(快適に動作するかどうかは環境次第ですが)に限らず、1001x603のような特殊なサイズで作成することもできますが、最大化時の表示が可能かどうかは、実行環境に依存します。